独学で行政書士 通達~多肢選択式の解き方を攻略せよ~

こんにちは。

今日は、多肢選択式問題の対策について紹介します。
多肢選択式問題については、以前の記事で軽く紹介しました。

多肢選択式問題

1つの空欄が2点で、大問ごとに空欄が4つあり、大問は3問です。
つまり、合計24点となっています。
24点といっても、捨てずに、しっかり得点していきたいですね。また、語群は20個の語句から
成っており、もちろんひっかけのようなものも多く含まれています。

判例などの文章が出題されるので、判旨を暗記していれば、すぐ解けますが、
その場で考えて解く場合もあると思います。
ここでは、簡単な解き方やコツなどを紹介します。

 

まずは出題内容を見てみる

平成28年度では、検閲についての判例からの出題がありました。
※行政書士試験研究センターから、行政書士試験問題掲載許諾を得ています。

問題41
次の文章は、最高裁判所判決の一節である。空欄 ア ~ エ に当てはまる語句
を、枠内の選択肢( 1 ~20)から選びなさい。

憲法二一条二項前段は、「検閲は、これをしてはならない。」と規定する。憲法が、
表現の自由につき、広くこれを保障する旨の一般的規定を同条一項に置きながら、別
に検閲の禁止についてかような特別の規定を設けたのは、検閲がその性質上表現の自
由に対する最も厳しい制約となるものであることにかんがみ、これについては、公共
の福祉を理由とする例外の許容(憲法一二条、一三条参照)をも認めない趣旨を明ら
かにしたものと解すべきである。けだし、諸外国においても、表現を事前に規制する
検閲の制度により思想表現の自由が著しく制限されたという歴史的経験があり、ま
た、わが国においても、旧憲法下における出版法(明治二六年法律第一五号)、新聞
紙法(明治四二年法律第四一号)により、文書、図画ないし新聞、雑誌等を出版直前
ないし発行時に提出させた上、その発売、頒布を禁止する権限が内務大臣に与えら
れ、その運用を通じて な検閲が行われたほか、映画法(昭和一四年法律第六六
号)により映画フイルムにつき内務大臣による典型的な検閲が行われる等、思想の自
由な発表、交流が妨げられるに至つた経験を有するのであつて、憲法二一条二項前段
の規定は、これらの経験に基づいて、検閲の を宣言した趣旨と解されるのであ
る。
そして、前記のような沿革に基づき、右の解釈を前提として考究すると、憲法二一
条二項にいう「検閲」とは、 が主体となつて、思想内容等の表現物を対象と
し、その全部又は一部の発表の禁止を目的として、対象とされる一定の表現物につき
に、発表前にその内容を審査した上、不適当と認めるものの発表を禁止するこ
とを、その特質として備えるものを指すと解すべきである。
(最大判昭和 59 年 12 月 12 日民集 38 巻 12 号 1308 頁)

1  行政権       2  絶対的禁止      3  例外的     4  否定的体験
5  外形的       6  原則的禁止      7  形式的     8  制限的適用
9  抜き打ち的    10 積極的廃止     11 実質的    12 個別的具体的
13 警察権      14 法律的留保的    15 国家     16 網羅的一般的
17 司法権      18 裁量的       19 公権力    20 排他的

ア-11  イ-2  ウ-1  エ-16 が正解です。

選択肢は20個あり、適切なものを選んでいく形になるのですが、間違いの肢として例えば、
外形的、形式的、原則的禁止、警察権、国家、公権力などの語句があります。
そうすると、判旨の文言を覚えている場合はすぐ解けますが、覚えていない場合は意外と迷いそうな感じですね。

 

普段の学習で意識すべきこと

では、普段の勉強の時点では、どのように意識しておくべきでしょうか。
まず、この問題で狙われやすい部分として、~的という文言があります。さっきの問題の
最初の空欄には「実質的」という言葉が当てはまります。語群にも、外形的とか形式的とか~的
という文言がありますね。また、最後にも「網羅的一般的」があります。

~的という文言は、判例でもよく出てくるものなので、普段の学習(特に判例学習)では、~的が出てきたら、要注意です。また、3つめに「行政権」とありますが、これは「公権力」でもいけそうですよね。ここで、語群の「公権力」と間違わないためにも、判旨で出てくるひとつひとつの単語(特に、~権とか)にも注意です。

まあ、択一の勉強で、「検閲」の定義はしっかり勉強するので、基本的な知識で解けるのですが。

 

本番での解き方

まあ、いざ問題を解こうとなったときに、自分が覚えている知識で解けるなら、
それでいいのですが、全てがそういうわけにはいきません。
そこで、本番で解くコツとしては、文脈や言葉の意味に注目することです。

 

例えば、最初の空欄には形容詞とかが入ると推測できます。そこで、直前の文を見てみると、新聞とか文書の発行・出版前に、発売、頒布を禁止する権限が内務大臣に与えられたと書かれているわけですが、そのような強い権限が与えられているということは、外形的とか形式的ではないと予想でき、その反対の意味の実質的かな、となるわけです。また、外形的と形式的って意味がほとんど同じで、これのどちらかが入るということは考えにくいですよね。

また、3つめに「行政権」がありますが、知らなければ、司法権とか警察権、国家と迷いますね。この場合、ちょっと前の文章にある、「内務大臣」を見れば、行政権かな、となるわけですね。国家は範囲が広すぎますからね。
このように、離れたところにヒントが隠されているときもあります。

 

結局は、択一の勉強で足りる

結局、出題されるのは択一の範囲と同じなんですね。だから、多肢選択式のための特別な対策はそこまで必要ないと思います。まあ、最近の市販の問題集では、記述式と多肢選択式の対策本が1冊になっているものが多いので、記述式の練習のついでに対策はできますが、まずは、択一の勉強をしっかりやることです。ある程度、基礎知識が身についてから、多肢選択式の練習をした方がいいかもしれません。

そして、判例はしっかり全体を読むことです。近年の問題は判例の細かい部分からの出題が多く、結論だけ覚えたらOKという時代は終わりました。まあ、そんな時代があったのか知りませんがw
結論に至るまでの部分も読み込む必要があるので、テキストや判例集の下線部、赤字部分などを暗記していくことです。

 

ある程度学習したら、合格革命の多肢選択式対策の教材と模試で実力を確認することを勧めます。
特に、直前模試に出てくる多肢選択式の問題は本試験でも出題されることが多く、的中を期待できるので、その意味でも絶対に解いておいた方がいいです。おすすめの判例集と市販模試などはこちら。

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それでは、がんばってください。



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