独学で行政書士 民法のツボ4(時効)

こんにちは。今日は、民法の中でも、全ての範囲に関わってくる重要テーマ、
時効についてです。

時効と言えば、もう時効になったけど、昔やった悪いことって誰にでもあると思いますw
虫をいじめたとか、ちょっとした放火をしたとか、いたずらから犯罪まで色々だと思いますが、
僕の場合、幼稚園のとき、遠足の途中で線路に石を置いたことですね・・・。
その後、1つ上の学年の人がちゃんと元に戻してくれていましたが(汗)。
まあこの場合、時効以前に幼稚園児には刑事責任が問われないので犯罪にはならないのですが、
子供の行動は怖いですね。

 

時効

時効とは、実際の権利関係とは異なる事実状態が長期間継続した場合に、この事実状態に即して
新たな権利関係を認める制度です。
時効には権利が発生する取得時効と、権利が消滅する消滅時効があります。

 

時効の援用権者

援用とは、時効の利益を受ける旨の意思表示です。
この援用は誰でもできるわけではなく、限られた人だけができます。表にまとめました。

 

時効の中断・停止

時効には進行・中断・停止があります。
そこで、中断と停止についても軽く見ておく必要があります。

 

時効の中断は、文字通り時効が中断して、また0から進行し直すということです。
時効の中断事由には、①請求、②差押え・仮差押え・仮処分、③承認の3つがあります。
これらのどれかがあったら時効がゼロに戻るというわけですね。

中断の効果としては、
中断の事由が生じた当事者及びその承継人の間においてのみ、その効力を有します(148条)。
また、中断した時効は、その中断の事由が終了した時から、新たにその進行を始めます(157条1項)。
裁判上の請求によって中断した時効は、裁判が確定した時から、新たにその進行を始めます(同条2項)。

 

次に、時効の停止は、時効の進行が一時的に止まるということです。
ゼロにはならないのが中断との違いですね。

まあ、中断と停止は定義を押さえておく程度でいいかなと思います。

 

取得時効

(所有権の取得時効)
第百六十二条  二十年間、所有の意思をもって、平穏に、かつ、公然と他人の物を占有した者は、その所有権を取得する。
2  十年間、所有の意思をもって、平穏に、かつ、公然と他人の物を占有した者は、その占有の開始の時に、善意であり、かつ、過失がなかったときは、その所有権を取得する。

 

取得時効の要件は、

所有の意思、②平穏かつ公然、③他人の物を占有、④時効期間の経過です。
④について、占有時に善意・無過失の場合は10年、それ以外は20年です。

 

所有の意思、善意・無過失、平穏かつ公然に占有することは推定されます(186条1項)。
つまり、推定されるので、立証しなくていいということです。
そのため、無過失だけは推定されない(最判昭46・11・11)ので、
占有者は、無過失だけ立証する必要があります。
ここは注意ですね。

 

また、自分の物について、条文にはありませんが、
判例(最判昭42・7・21)は、自己の物あっても(所有権に基づいて占有しても)、
取得時効は成立するとしています。
一瞬、理解しにくいですが、所有権の取得の立証は難しい場合があるので、
立証が簡単な時効取得を認めることで、その困難性を補う意味があるようです。

 

消滅時効

次は消滅時効ですね。
消滅時効は、権利を行使できる時から、進行する(166条1項)わけですが、
ここでは、消滅時効の起算点を押さえておく必要があります。

よく出題されますね。

それから、消滅時効の期間ですが、
債権は10年、債権・所有権意外の財産権は20年、所有権は消滅時効にかからない、
ということも大事です。

 

今日は時効にについてでしたが、身の回りで時効ってよく聞きます。
犯罪の公訴時効とかもそうですよね。

法律を学ぶと様々なところで役に立つと思いますが、
法律を学んだ後に、色々と思い返してみると面白いものもあります。
例えば、借りパク。
よく、小学生や中学生が友達のゲームソフトを借りたまま、自分の物にしますよねw
僕は多分したことがないですが、されたことも多分ないです。こういうのって意外と当事者は
認識していない場合多そうですね。何十年も後になって気づいたというケースがほとんどでは
ないでしょうか。この場合、法的に考えると、取得時効が成立するのは20年ですが、
結構長いものです。
まあ、時効取得目的で借りパクしたところで、20年後に覚えているかどうかですね・・・。

 

ということで、今日はこのへんで締めたいと思います。

それでは。



↓ブログランキングに参加しています。クリックで応援よろしくお願いします。
にほんブログ村 資格ブログへ
にほんブログ村

資格受験ランキング
↓また、意見や要望等あれば、コメントの方、受け付けています。記事にして欲しいことなどがあれば是非コメントどうぞ。

Follow me!

意見や要望、何でもコメントしてください