独学で行政書士 学習のコツ~行政法編~
こんにちは。
最近は家の中でも凍えますね。これだけ寒いと「デイ・アフター・トゥモロー」を思い出します。
暑さはまだ我慢できるのですが、寒さ耐性が著しく低いんですよね(;´Д`)
さて今日は、「行政法」のコツをまとめていこうかなと思います。
どういう科目か
まず、行政法は「生半可な暗記は通用しない科目」と言えます。
とにかく覚える量が多く、しかも似たような事項がよく出てくるので、色んなところで混同しやすい科目なんですね。問題自体はシンプルで、ひっかけが多いわけではないのですが、正確に覚えていなければ中々得点できないと思います。
学習で心がけたいこと
普段学習する上では、「条文学習」と「判例学習」が中心になりますね。だいたい憲法と同じですが、その量が全然違います。
条文学習については、行政手続法、行政不服審査法、行政事件訴訟法あたりで重要です。
憲法と違って量がかなり多いので、軽めの六法を使って学習してもいいですね。
市販のテキストには巻末に六法が載っているものが多いのですが、合格革命の場合なら、そのテーマのページに重要な条文が抜粋して掲載されているので勉強しやすいです。
また、頻出箇所は10回くらい出題されているため、過去問でどこが出題されたかを見ながら学習を進めたいですね。
そして、判例学習についてですが、最近は1つの判例を取り上げて、それに関する知識を問う問題が散見されます。やはり、重要な判例ほど、結論に至るまでの部分(理由付けの部分)の判旨をできるだけ読み込んでおきたいですね。
これは、マーク式のみならず記述式でも判旨の部分が問われるからなんです。全ての判例を隅から隅まで見るのは疲れますので、重要度が高いものに絞っていくほうが良いでしょうね。
行政法のコツ
具体例とセットで覚える
行政法の勉強のコツとしては、具体例を常にセットで覚えることですね。具体的に考えて進めていくこととも言えます。
まず、行政法では抽象的な概念・用語が多いんですよね。行政行為とか公定力とか。また、条文を読んでいても結局何を意味しているのかわからない場合もあります。
そこで、具体例を一緒に覚えるとイメージがしやすく、それが理解にも繋がるのです。例えば、行政指導とは、行政手続法によると、「行政機関がその任務又は所掌事務の範囲内において一定の行政目的を実現するため特定の者に一定の作為又は不作為を求める指導、勧告、助言その他の行為であって処分に該当しないものをいう。」とされていますが、抽象的すぎて何のことかわかりませんね。そこで、具体的にどういうものか考えると、行政指導とは、市役所の職員などが行う税務相談や中小企業者への経営指導、病院開設中止勧告など、国民に対して協力を求めるために何かお願いすることなんですね。具体例をセットにすることで「なるほど」となるわけです。
このように、抽象的な概念・用語をそのまま覚えるのではなく、具体的にどういうものか、そこまで知るようにするとスムーズに学習できると思います。
まとめて暗記する
これは、暗記の仕方のコツになりますが、行政法では似たような事柄を細かく覚えたり、他の分野と比較して違いを暗記することがしばしばあります。とにかく混同しやすいものが多いので、暗記の仕方が重要になってくるんですね。
そこで、重要なのは、表や図で暗記事項をまとめることです。
例えば、行政府服審査の手順は、行政不服審査法28条以下にあり、
①審査請求人が審理員に対して、審査請求書を提出
②審理員が処分庁に審査請求書を送付(29条1項)、弁明書の提出を要求(29条2項)
③審理員は、処分庁等から弁明書の提出があったときは、
④これを審査請求人に送付(29条5項)
⑤審査請求人は、送付された弁明書に記載された事項に対する反論書を提出できる(30条1項)
⑥審理員は、反論書の提出があったときは処分庁等に送付(30条3項)
と規定されていますが、文章だけではわかりにくいですね。こういうのは図にすると、
画像として覚えることができるので、かなり学習はしやすくなります。
その他、行政手続法の申請に対する処分において、行政庁の義務は2種類あります。
これもまとめて覚えた方がわかりやすいですね。
表で覚えるのはインプットのために便利ですが、最終確認用としても十分に使えるので、普段から自分で色んな表を作っておくと、試験前日まで使えるでしょう。
問題演習のポイント
次に問題演習をする際のポイントをまとめます。
テキストでインプットをして、いざ問題を解いてみると、微妙な文言の違いで間違えたり、不正解肢のどこに間違いがあるのかわからないくらいに細かい部分で詰まる場合もあります。
そこで、問題演習で詰まってしまった場合は、まだまだ暗記が甘いということなので、間違えたテーマの周辺を重点的に復習することが重要だと思います。どこで間違えたか、メモをしておくのもいいですね。
行政法は範囲が広いわけですが、自分がよく覚えている分野と詰めが甘い分野ってだいたい決まってるんですよね。問題演習をするうちに、どこを覚えていないのかわかってくると思います。特に範囲が広い行政法では、問題演習は自分の弱点を見つける機会であると思って臨みたいですね。
僕の場合、行政事訴訟法は色んな訴訟形式があるし、細々していたので苦手でしたね。
逆に、国家賠償法あたりは、条文・判例ともに整理しやすく、得意分野ではありました。
最後に、得点源にしたい部分は、やはり条文問題ですね。シンプルな穴埋め問題や正誤問題がほとんどなので、ここで点数を固めておきたいです。
そして、捨ててもよい問題としては、難しい判例問題ですね。行政法は判例もかなり多く、普段の学習では重要なものを中心に覚えることになるので、マイナーな判例まで手が回らないこともあるし、テキストに載っていないものが出題されることも多いです。そのため、知らない判例が多いからといって、判例集を何冊も買ったり、判例百選などを買わないようにしたいですね。そもそも正解しなくてもよい問題なので、おおげさな対策は不要です。
その他、行政法では、条文を活用した問題や文章理解にあるような長文問題なども出題されます。これらは時間がかかる問題で、知識に加え、解き方も重要になってくるんですね。この類の問題に関しては、事前に模試を受験したりして、時間の使い方や選択肢の切り方などの戦略を自分なりに考えておくと、本番で焦らずに済みますね。
行政法のコツは以上です。おわかりになったら学習の参考にしてください。
次回の更新は1月31日です。合格発表の日ですね。それでは!
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