平成29年度行政書士試験の感想

こんにちは。

今日は、平成29年度の問題を見た感想や難易度とか、個人的に分析したことを適当に
まとめたいと思います。

ただ、僕自身は予備校の講師でもなく、大学で法律学を教えている教員でもないので、
その点は悪しからず。大学では法律を学びましたが、法律の専門家とかではないです。

 

平成29年度の難易度

平成29年度の難易度は、前年に比べ若干簡単になったのかなという印象です。

行政書士試験自体難しいので、例年に比べてどうかという議論自体に意味があるのか疑問ですが、
まあ難化したとは思えないですね。

個人的な感想としては、全体的に、サービス問題だろうと思われるものがそこそこありました。
その一方で難しい問題も結構あり、やはり、基礎~標準問題をどれだけ正確に拾えるかが重要
なんだと思います。これはどの年度でも言えますが、特に29年度は顕著ですね。

 

試験問題全体に対して思ったこと

その前に、試験問題全体に対して思ったことがいくつかあります。

 

まず、正確な暗記が求められているなと思いました。これは自分が受験した時も感じましたが、
その時よりも、問題のつくり方が凝っている感じでしたね。なんというか、微妙に気づかない程度
の語句の入れ替えとか、ある分野に違う分野の話を混ぜて記憶の混乱を誘発させる的な・・・。
試験作成側はある意味天才だと思いますw
困らせ方をよく知っている人たちが作っているのでしょうかね。

 

それから、問題を解くには、知識+応用力が必要なのだと感じましたね。その典型例が行政法の1問目、
問題8です。取消しと撤回は頻出で、意味や具体例は勉強するのですが、実際の条文で応用できるのか
も問われているわけですね。一瞬惑わされるし、時間もかかる問題でした。
応用力をつけるには、やはり問題演習が重要かなと思います。過去問で出題形式に慣れることに加え、
若干難しめの模試も受けて、こういう問題に慣れていきたいです。

 

以下、科目別にまとめます。

 

基礎法学 ~微妙に解きにくい?~

基礎法学の1問目は掲載されていないので知りませんが、2問目は、法思想ですか。これはまだテキストに載っている内容なので、解きやすいです。しかし、正解するだけなら比較的容易ですが、全ての語句の判断は難しいですね。この問題については、正解するのが目標なので、関係ないところがわからなくてもやばいとか思わないほうがいいです。おそらく、試験作成側の狙いは、「やばいかも」と思わせるところにあるはずですから。

 

憲法 ~まだ解きやすい~

基本的な問題が多かったですね。

問題7の憲法の概念については、これほぼ基礎法学やん、と思ってしまいますね。このように、ある分野の問題であっても、他の分野の知識を動員して解くことも必要になってくるでしょう。機転の利かしです。

 

それにしても、5問のうち2問が人権で3問が統治であったのはラッキーですね。思うに、人権よりも統治のほうが、内容的に複雑でないため、得点しやすいです。

 

行政法 ~基本知識を正確に~

以前にどこかの記事で、行政法は、いざ問題を解いてみると正解しにくい科目であると言いました。
それは生半可な暗記が通用しないからなんですね。今年も混乱を誘発するかのような問題が出題されました。

例えば、問題10は執行罰についてですが、これも混同しやすい部分ですよね。代執行とか秩序罰も絡めてややこしいです。こちらのブログでは行政法のツボ3と4の記事でまとめていましたね。

 

他は標準的な問題が多くありましたが、問題25は時間がかかりますね。パスした方がいいかもしれません。このように、判例の文章を並び替えるのは新しい形式なんでしょうか。公務員試験の教養科目で、文章理解からこんな出題がたまにありますが、これは行政法の知識問題というより、文章理解の問題と考えたほうがよさそうです。

 

記述式はちょっと難しいですね。判例は宝塚市パチンコ条例事件だとすぐわかりますが、判例の文言をしっかり覚えていないと解けません。でもたしか、合格革命の記述式対策のテキストにほぼ同じ問題があった気がするので、出題されてもおかしくはない問題でしたね。

 

民法 ~やっぱり難しい~

民法は、やっぱり難しいですね。

ただ、例えば問題28の錯誤とか、正解肢である3さえ分かればすぐ解けます。これは家族法の知識ですが、レベルは低い内容なので、正解はしやすいかなと。正直、3以外の選択肢は難しいです。この問題のように、他分野の知識も動員して解くこと、正解肢だけ比較的簡単であることは行政書士試験の特徴かもしれません。

 

僕なら、問題27~問題30の4問を正解し、後は難問だらけなので、1問どこかで拾って、5/9でいいかなと思いますね。僕は、行政書士試験と公務員試験両方に合格しましたが、正直6問くらいしかわかりませんでした。まあ、ブランクがあることも相まってですが、逆に言えば、行政書士試験と公務員試験両方に合格してもそれくらいしかわからないほど難しいわけです。そのため、民法はあまり点数が取れなくても気にしない方がよいですね。

 

 

記述式は、2問とも書きやすいですね。ただ、譲渡禁止特約の存在については、第三者は、善意無過失ではなく、善意無重過失かどうかなので、ちょっと引っ掛かりますかね。民法ではたまに(3箇所くらい)重過失の話が出てきます。

不法行為の問題は易しめですが、完璧な解答は難しいですかね。やっぱり不法行為はほぼ毎年出題されるほど重要です。

 

 商法 ~簡単な商法分野を大切に~

僕は、一応会社法まで勉強しましたが、かけた時間の割には得点できなかったかなと思いました。そのため、商法だけ狙いに行くのも1つの方法です。今回に限らず、商法分野は会社法分野に比べ易しいので、商法だけ拾って後は運任せでもいいのかなと。

 

一般知識 ~鬼門をどう乗り切るか~

行政書士試験の最大の鬼門ですね。平成29年度も変な問題が出題されました。

問題49(農業政策)、問題51(度量衡)、問題53(白い巨塔)あたりは捨ててもいいレベルですね。逆に、問題55(著作物)、問題56(情報技術)、問題57(情報公開、個人情報保護)あたりは正解したい問題です。それ以外は全部微妙なもので、たまたま知っていれば解けるものですか。平成28年度に比べればかなり解きやすいのは確かです。

 

まあでも一般知識は、とにかく色んな知識を思い出して解きたいですね。問題47とかは、金正恩は北朝鮮建国から3人目の指導者であることを考えると、なんとなく、日成、正日、正恩と受け継がれているのかなと推測できなくもないですか。政治の勉強をしていると、ブッシュ(親)政権とかブッシュ(子)政権という文言が出てくるので、ブッシュは親子とわかります。安倍さんは多分岸信介の孫だったと思いますが、これは高校の日本史の資料集で見た記憶があるだけで、ここらへんの判断は難しいですね。

ビットコインは、それ自体の知識というより、情報通信の知識が絡んでいるので、これは情報通信対策でなんとか解けそうです。

あと、著作権については、法律を知らなくても、よく考えたら解けると思います。著作権は基本的に、勝手に引用することは許されませんが、僕はこのブログで判例をいつも裁判所のサイトから勝手に引用しています。なぜなら判例には著作権がないからなんですね。著作物として保護するよりも、公に広めたほうが役に立つため、著作物ではないのです。ただ、試験問題とかは著作物なので、ちゃんと権利者から許可をとる必要があり、僕も過去問掲載の許可は取っています。また、映画が著作物であることは明白ですよね。原作が映画化された場合であっても、上映前にはいつも「NO MORE 映画泥棒」が流れているのですから。

 

このように、関係するものを思い出していくと、意外なところで正解が見つかることもあります。

長くなりましたが、試験の感想をまとめました。

それでは、今回はこのへんで。



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