独学で行政書士 民法のツボ10(抵当権Ⅰ:抵当権の設定、抵当権の及ぶ範囲)

こんにちは。

最近スマホの機種変更をしましたが、機種変はアプリのデータ引継ぎとか多く、面倒ですよねえ。
機種変更と同時に全てのデータが自動で新機種に移行するシステムがあればどれだけ楽か・・・。
まあLINEについては、最近になってようやくトーク履歴の一括バックアップ&引継ぎができる機能
が実装されたようなので、少し負担が減ってよかったです。

さて今日は、抵当権についてまとめます。
抵当権は担保物権の中で一番重要な分野ですね。

抵当権

第三百六十九条 抵当権者は、債務者又は第三者が占有を移転しないで債務の担保に供した不動産について、他の債権者に先立って自己の債権の弁済を受ける権利を有する。

369条ではこのように規定されており、これが抵当権のことで、図で表すとこうですね。

債務者側が抵当権設定者、債権者側が抵当権者と呼ばれることは区別しておきたいですね。
たまに混同します。

 

抵当権の設定

抵当権は369条1項にあるように、不動産にしか設定できません。
ただ、地上権永小作権は抵当権の目的にできるとされています(369条2項)。
有体物でない権利も目的にできる点は意外と盲点になりがちですね。

そして、抵当権を設定する際に、担保の対象となる債権を被担保債権と言いますが、被担保債権
は、抵当権設定の時点で存在していなくてもよく、将来発生する予定の債権や条件付債権も
被担保債権にしてよいことになっています。

 

また、抵当権は1つの不動産に複数人のために設定することができ、1人ずつ順位がつけられる形になります。先順位の人が弁済を受けたら次の人の順番が回ってくる感じですね。
そして、利息や遅延損害金も担保にできるのですが、これを無制限に認めてしまうと、被担保債権が全部でどれくらいになるのか予測できなくなります。先順位抵当権者なら、ある程度弁済を受けることができるのでいいのですが、後順位抵当権者にとってはちゃんと弁済を受けることができるのか心配ですよね。だから、抵当権者は、利息その他の定期金を請求する権利を有するときは、その満期となった最後の二年分についてのみ、その抵当権を行使することができる(375条1項)とされているわけです。例えば、10年間お金を返してもらえない場合、10年分の利息ではなく、最後の2年分だけの利息が担保されるわけです。

 

次に、同一の不動産について数個の抵当権が設定されたときは、その抵当権の順位は、登記の前後による(373条)と規定されています。
また、
第三百七十四条 抵当権の順位は、各抵当権者の合意によって変更することができる。ただし、利害関係を有する者があるときは、その承諾を得なければならない。
2 前項の規定による順位の変更は、その登記をしなければ、その効力を生じない。

も重要ですね。この抵当権の順位みたいに、当事者以外の人が外からみて権利義務関係がよくわからない場合は、登記をすることで広く公示し、後からやってきた人たちが損をしないようにしようと民法は決めているのですね。

 

抵当権の及ぶ範囲

抵当不動産から弁済を受けることを、抵当権の実行と言いますが、これには色んなパターンが
あり、例えば、不動産を強制的に売って、その代金から弁済を受ける「競売」がありますね。
法律用語としては「けいばい」と読み、いわゆるオークションです。

 

そこで、抵当権がどこまで及ぶのかということですが、
抵当権は、抵当地の上に存する建物を除き、その目的である不動産(以下「抵当不動産」という。)に付加して一体となっている物に及ぶ(370条本文)とされています。付加一体物とは、土地の立木、取り外し困難な庭石、建物の増築部分などです。

また、抵当権の効力は、特段の事情がない限り、抵当権設定当時における目的物の従物にも及ぶ(最判昭44・3・28)となっており、従物というのは、石灯籠とか、ガソリンスタンドの地下タンクや洗車機などの諸設備(最判平2・4・19)です。

その他、土地賃借人がその土地上に所有する建物について抵当権が設定されたときは、原則、抵当権効力は、土地の賃借権に及びます(最判昭40・5・4)。

抵当権は、その担保する債権について不履行があったときは、その後に生じた抵当不動産の果実に及ぶ(371条)と規定されています。
ここで、果実とは物から生じる収益のことで、例えばマンションの賃料などですね。

 

こうしてみると、結構範囲は広いですよね。他の担保物権と比較することも重要なのですが、やはり抵当権は強い権利なんですね。次の記事でも紹介しますが、他の担保物権よりも強く保護される場合があります。

以上が抵当権の導入部分でした。
次回にもっと重要なところを丁寧にわかりやすくまとめていきたいと思います。

それでは、今日はこのあたりで!



↓ブログランキングに参加しています。クリックで応援よろしくお願いします。
にほんブログ村 資格ブログへ
にほんブログ村

資格受験ランキング
↓また、意見や要望等あれば、コメントの方、受け付けています。記事にして欲しいことなどがあれば是非コメントどうぞ。

Follow me!

意見や要望、何でもコメントしてください